・会見者
【東京電力株式会社】
福島第一廃炉推進カンパニー・プレジデント 増田 尚宏(右から2番目)
福島第一廃炉推進カンパニー広報担当 川村 信一(右端)
【経済産業省資源エネルギー庁】
内閣府 廃炉・汚染水対策現地事務所 参事官 木野 正登(左から2番目)
【鹿島建設株式会社】
福島第一凍土遮水壁工事事務所 現場代理人 淺村 忠文(左端)
おしどりマコ
本日の凍土壁電源スイッチ開始おめでとうございます。
作業員の方の被ばく線量について伺いたい。
年間50mSv/y の8掛けの 40mSv/yで管理をしているという事でしたが。
今年2 月17日時点で、凍土壁(陸側遮水壁)の作業員の方で 43.20mSv/yという管理基準を超えた方がおられましたよね。
この方は先程のご回答に含まれていなかったのですが、なぜでしょうか?
鹿島建設 淺村氏
はいあの、その方が先ほどの平成 27年度の実は3 名の中に入っているのですが。
説明では、すいません「 40mSv/y以下で管理している方が」と言いましたが。
その方のみ43.2mSv/y です。
この方について、その方の所属会社と私どもの会社との放射線管理の情報共有が、あの、上手く出来ておりませんで。
法定限度内の50mSv/y 以下ではあるのですが、管理数値を超えてしまったという事で。
その辺は、申し訳無いと思っています。
これについては再発防止を取っていきたいと思っています。
おしどりマコ
はい、ありがとうございます。
では確認ですが、その40mSv/yを超えた方はこの 1名だけという事ですね?
で、2 月29日の時点で 17日時点の線量という事だったのですが。
これは最終的に43.20mSv/yというのが最終報という事でよろしいでしょうか?
ガラスバッジなど、後追いの追加の分も含め。
鹿島建設 淺村氏
この方については、ガラスバッチの確定を特急で行ってですね 43.2mSv/yというのが確定値です。
その後、2 月9日以降ですね、中に入らない仕事に従事されてますので。
その線量が最終の確定線量になります。
おしどりマコ
この方は、1 年目の陸側遮水壁作業も含め、積算で 66.24mSvいうのが。
陸側遮水壁に掛かる作業での被ばく線量という事でしたが。
年度管理ではなく、先程のご回答いただいた 2,200人の指名管理での作業員の方々の内で。
トータルでの積算線量で MAXの方はどれぐらいなのでしょうか?
この66.24mSv の方ですか?
鹿島建設 淺村氏
その通りです。
おしどりマコ
この方が、全2,200 人の中で最高値という事ですね?
鹿島建設 淺村氏
そうです、仰る通りです。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
因みにこの方だけ突出して高いのか、この線量に近い方が他にもおられるのか。
傾向としてどうなのでしょうか?
鹿島建設 淺村氏
この方ほど高い方は他にはいらっしゃらないんですが。
2年以上従事された方では、 50mSvを超えてる方がいらっしゃいます。
おしどりマコ
2年以上従事されていて 50mSvを超えている方は、因みに人数ではどれぐらいいらっしゃるのですか?
鹿島建設 淺村氏
今ちょっとそのデータは手元に持っておりません。
おしどりマコ
わかりました、あのいつかご回答いただけたら。
東京電力、こちらの会見でもいいのですので情報共有されて、ご回答いただけたらと思います。よろしくお願いします、増田さん。
東京電力増田CDO
その件につきましては、凍土壁に関わらず今、全体として被ばくの数字がどの位と云うのは月々公表さしていただいてますので。
そこで見ていただければ十分かと思うのですが、如何ですか?
おしどりマコ
はい、被ばく線量について毎月、月末に公表していただいてるものを見ておりますが。
それに関する「詳細な質問は随時受け付ける」という事ですので。
それでは凍土壁(陸側遮水壁)にかかる 50mSvを超えた作業員の人数はわかりませんので。
あの、「質問を受け付ける」と以前からずっと回答いただけてますので宜しくお願いします。
東京電力増田CDO
、、、無言、、、。
おしどりマコ
はい、では施工は鹿島がされたという事で。
今後の管理、運営の主体は鹿島建設さんなのでしょうか、それとも東京電力さんなのでしょうか?
東京電力増田CDO
1年間は、鹿島建設さんにしっかりチェックしていただく事になるとおもいます。
その後の運営管理、運転と管理は東京電力が主体となってやってまいります。
ま、元々設備として東京電力が責任持って扱わなくちゃいけないものですから、そういった体制になってまいります。
おしどりマコ
わかりました、では昨今、福島第一原発敷地内で、漏えいや事故などは現場の方で。
ビギナーの方だけでなく、ベテランの方によるヒューマンエラーが多く。
計画や施工はきっちりしていても情報伝達、もしくはモニタリングの数値の勘違い等でのエラーが多いのですが。
この、陸側遮水壁の計画の中で、考えられる事故要因、ヒューマンエラーの対策というのはどのように取っておられるのでしょうか?
東京電力増田CDO
すいません、ちょっと質問の意味がよくわからないんですが。
凍土遮水壁の事故要因とはどういう意味でしょうか?
おしどりマコ
例えば、考えられるのが、地下水と建屋の水位管理。
これは重要ですが、現在、福島第一原発敷地内では、先々月もありましたが。
ダストモニタの警報が鳴った際に、流量を見誤って。
公表が遅れたり、勘違いしたりという事がありましたので。
この推移管理について、どのような対策、ヒューマンエラーの対策を取っておられるのか?
という事です。
東京電力増田CDO
えっと、私どもは規制庁からもご指導を頂いてるようにですね、今回のこの陸側遮水壁については、建物の中の汚染水が決して外に出てないような管理をしていく必要があります。
それには、今仰ったような、地下水の水位と建屋内の水位を見ていくことが大事なんだと思います。
これは日々管理をしていくく事で、見誤るというんでしょうか、そういうことがない事にはつながっていくと思います。
我々は1 人でチェックするのではなくて、しっかりみんなでデータを確認しながら、中の建物の中の汚染水が外に出る事がないようにしっかりと管理してまいります。
おしどりマコ
はい、例えば危険予知。
KYのようなエラーチェック、バックチェックなどの対策はされてますか?という事です。
これだけの陸側遮水壁がヒューマンエラーで事故になる事は、とてももったいないと思いますので。現段階で考えられるヒューマンエラー対策はどのようにしておられるのか。
という事です。
東京電力増田CDO
ごめんなさい。
質問の意味がどうしても理解できないとおもいます。
危険予知と仰ってるのは、我々日々の自分たちの活動、作業に対しての危険予知活動はしっかりやってるつもりです。
それが、陸側遮水壁だからといって特別な物だとは思ってませんで。
全体、仕事については同じように扱っておりますので。
まあ「陸側遮水壁の中で特別な所をしっかりやっているのはなにか?」と仰るんでしたら。
先ほど言いました建物の中の水位と、地下水位の管理というのが、非常に大事ですので、そこをしっかりと注視しながらやっていくという。
そういう状況にあります。
おしどりマコ
わかりました、まあ危険予知と申しましたのは。
先ほども言いました様に只の例示ですが。
例えば「HTI 建屋漏えい」や、「ダストモニタの値の見誤り」など。
今年になっても様々なヒューマンエラーがあり。
HTI建屋の漏えいなどは今でも原因がわからない。
情報共有が何故出来てなかったのか、原因がわからないという事ですが。
特に陸側遮水壁に関して、ヒューマンエラー対策は「取ってはいない通常のものだ」という事ですね。
東京電力増田CDO
その、ちょっとごめんなさい。
そのヒューマンエラーという言葉と通常のものと言うところのご趣旨がどうしてもよくわからないところがあって申し訳ないんですけれども。
今の質問には「はい」とも「いいえ」とも答えられないんですが。
おしどりマコ
わかりました、新しい計画ですので。
例えばモニタリングのチェックや情報共有など、どのような体制でエラーが無い様にやっていくのかなど、新たに別にこのプロジェクトに関して対策は取っていないと?
議論はされてないのでしょうか?
ま、通常の今までの福島第一原発の運営と同じようにやっておられるという事なんでしょうか?
東京電力増田CDO
そういう意味で言いますと。
冒頭、鹿島建設の淺村さんからありましたように、これがスタートです。
今からこの凍土壁の運用を始めるわけですから、出来た、出来たと喜んでいるわけではなくて。
しっかりとここから管理していくことが大事だと思っております。
今、ご指摘のあった何かしっかりとやって行くという意味では、この陸側遮水壁というのは、今まで我々の経験のないものですので。
予期せぬ事が起ってないかどうかのチェックというのでしょうか。
日々のチェックで、以前、前の日とどう変わっているのか見るというのがとても大事な事だと思いますので、そういった日々の変化を捉える事で異常を検知することも大事な仕事のやり方だと思っております。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
最後になりますが、3ヶ月を目処にどの様な効果があるのか出すという事を規制庁の方でご報告されていましたが。
「我々が見る事が出来る凍土壁」の日々の状態というのは何か新しい測定値などは随時公表していただけるのでしょうか?
その3 ヶ月後の評価を待つという形になるのでしょうか?
東京電力川村氏
後でまたご紹介しますが。
試験凍結みたいなものも毎週毎週ご報告さしていただいていたと思いますが。
書式とかは考えますが、同じような形で毎週情報をご説明していきたいと考えています。
おしどりマコ
わかりました。
試験凍結のように公表していただけると。
宜しくお願いします。