3行まとめ
・3月21日、道路両側で出火があった。 詳細過去記事: http://oshidori-makoken.com/?p=870
・中型・大型のブレキードラムの一部が出火原因と考えられており、その写真が公表された。
・25日現在、まだ出火原因は特定できておらず、ブレーキが故障したトラックが1F敷地内を走行している可能性がある。
出火の詳細(再掲)
【線量状況】
・火災現場周辺の雰囲気線量は10μSv/h
・空気中ダスト濃度は検出限界値未満(8.2×10-5Bq/㎝3)
北西側の給水用配管は漏えい
北西側の給水用配管は出火により、管が溶け、中の水が漏えいした。
その水により消火され、北西側の出火は燃え広がらなかったという。
不幸中の幸いである。
ブレーキドラムの一部の写真公表
24日、ブレーキドラムの一部と思われる破片が公開された。
東京電力によると、中型か大型のブレーキドラムの一部と評価されたそうである。
南東側の破片は?
公開された写真は北西側のみである。
南東側にも破片は見つかった、と発表されている。
監視・評価検討会にて、東京電力角田氏が隣におられたため、聞いた。
「北西側にも破片があった、と聞いています。ただ、写真が無いとのことです。」
出火の原因は分からず。今後のリスクは?
25日、原子力規制庁の第33回特定原子力施設監視・評価検討会において、この件は議題に上がっていない。
K排水路、タンクエリア、側溝放射線モニタの警報発生、多数の議題があり、「リスク総点検の検討状況」という議題まである。
ブレーキドラムが破損したトラックが、福島第一原発敷地内を走行している可能性があることについてのリスクは評価しないのだろうか。
3月21日は休日であり、敷地内を走行したトラックは平日に比べて台数は少ない。
そして、福島第一原発は、入帯域管理施設で入構する車両も全て把握・管理しているはずである。
ブレーキドラムが出火原因としているなら、すぐにでも当該時刻に敷地内にあった車両のブレーキの点検がされるもの、と筆者は捉えていたが、現状はされておられない。
なぜ、2車線の広い道路の両側から出火したのか、という謎は相変わらずのままである。
ブレーキドラムの破片を原因とするなら、早急な車両の点検を望む。