3行まとめ
・3月21日、なぜ道の両側から出火したか? →原因は調査中。
・過熱したブレーキドラムの一部が原因としているが、当該時刻の車両の調査はまだ。
・出火により、給水用配管からの漏えいがあったため、その水により、消火され燃え広がらなかった! 不幸中の幸い。
詳細はこちら→関連記事:【東京電力からのご連絡】福島第一原子力発電所5・6号機開閉所西側付近道路脇の土手からの出火について(続報
ブレーキドラムが一因と評価するも、車両の調査はまだ
23日、東京電力定例会見にて取材した詳細を記す。
現在考えられる火災の原因
ブレーキドラムの一部が散らばっており、過熱して変形した跡があることから、それが一因ではないか、とされている。
中型か大型のブレーキドラムの一部であるという。
火災発生時に、車両に「異常があった」という報告は今のところ無い。
筆者がぶら下がりで確認した情報
火災発生時に当該道路を通過したトラックの調査はまだ。
筆者:入帯域管理施設で、当該時刻に入域している車両の台数や車両は確認できると思うが、したか?
東電:それはできると思うがまだしていない。
筆者:休日なので、当該時刻に入域している車両の台数はそんなに多くはなく、車両のブレーキのチェックは早いと思うが?
東電:どういう点検方法を指示したらいいか、など検討中。
水の漏えいがあったため、燃え広がらなかった!
配管について会見者は把握せず
記者会見中に、南東側の配管について質問した。
写真を見ると、何か、ケーブルに沿って延焼しているように見えるからである。
出火の原因というわけでもないが、何かしら、ケーブルに沿って延焼したのではないか。
そう質問すると、東京電力の会見者、小林照明氏は、「資料の写真を見ても南東に配管は無いように思うが」と回答された。
(web上の写真では、明らかに配管を確認できるので、筆者は会見中にこの写真を小林氏に見せに行ってしまった…)
会見終了後、東京電力からぶら下がりで訂正が入り「南東側の配管は2本ある」と説明を受けた。
延焼箇所の配管の詳細
北西側の配管については7本ある。詳細を記す。
北西側の給水用配管に、ブレーキドラムの一部が付いていたとのこと。
その破片が過熱して変形した跡があり、そこから出火が始まったと評価できたことから、
現在、ブレーキドラムの一部が出火の原因と考えているという。
そして、興味深い情報があった。
まず、北西側の給水用配管から延焼していったと予想しているのだが、
その配管が出火により溶け、中の水が漏えいしたことにより、その水により消火され、北西側の出火は燃え広がらなかったという。
不幸中の幸いである。
なぜ、道の両側から出火したのか。
まだ原因は分からない。