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3行まとめ

・4/24、柏崎市長が東京電力小早川社長宛てに文書を発出。
・4/25時点で、柏崎市の新型コロナ陽性者は5名中5名が東京電力関係者である。(柏崎刈羽原発2名、新潟本部2名、家族1名)
・柏崎保健所の接触者相談センターに何度も相談するも、PCR受検が受けられないという現実もある。

4/24、柏崎市長が東京電力小早川社長に文書を発出

4/24時点で柏崎市の新型コロナ陽性者は4人中4人が東京電力関係者である。
(4/25に5人中5人となる)
「新型コロナウイルス感染症対策について」の文書を、柏崎市長から東京電力社長宛てに発出する。

令和2(2020)年4月18日、柏崎市において初めてとなる新型コロナウイルス感染症患者が確認された。貴社社員であった。以来、本日4月24日に至るまで市内で確認された感染者4名全てが、貴社社員もしくは御家族である。この事実は、柏崎市民にとって衝撃的であり、非常に重い事実である。もちろん、偶然、という可能性もある。また、感染された御本人はもとより御家族のショックも非常に大きなものであると拝察する。
 しかし、柏崎市民の不安を少しでも解消させていくことが私の務めであると考える。
 ついては、下記事項に関し、善処いただきたい。
      記 
1.感染された御本人のプライバシーには可能な限り配慮しながらも、デマや流言飛語を生み出さないよう、会社として患者の一定程度の行動履歴などを明らかにし、第一義的には新潟県に提供していただきたい。また、御社の対応策の周知を図り、市民の不安解消に御尽力いただきたい。
2.柏崎刈羽原子力発電所サイト、関連施設、事務所内で働く貴社及び関連企業並びに協力企業社員に対し、改めて、安倍内閣総理大臣の「不要不急の帰省や旅行など、都道府県をまたいで人が移動することを絶対に避けるようお願いする」という御発言について、貴職において強く周知するメッセージを発出していただきたい。

https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/shiseijoho/koho/hodohappyo/3/1/20084.html

柏崎市5人の陽性者の方々の時系列まとめ(4/25時点)

東京電力への電話取材と、柏崎市の情報からまとめる。

柏崎市 新型コロナ感染者発生状況
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/daijinaoshirase/20001.html
【随時更新】東京電力における新型コロナ陽性者、計11名(2020/4/25更新)【取材メモ】
http://oshidori-makoken.com/?p=4433

詳細時系列(筆者作成)

・1例目の30代男性は、柏崎刈羽原発・防災担当。

10日が最終出社、13日に発熱、
14、16、17日と3回もA医療機関を受診する。
17日にB医療機関を紹介され、PCR検査につながる。

→16日の時点で発熱が4日続いているが、なかなかPCR検査に結びついていない

・2例目の50代男性は、新潟本部・柏崎事業所勤務。

・16日が最終出社、18日に発熱。
・37.5℃が4日続いたことから、柏崎保健所の接触者相談センターに相談するも、
PCR検査につながらず、A医療機関を受診。
医師の判断により、再度、相談者センターにまわされ、PCR検査につながる。

→21日の時点で発熱が4日続いており、自ら接触者相談センターに相談するもPCRにつながらず、医師の指示からの再相談でPCR検査に。

・3例目の40代女性は、4例目の柏崎刈羽原発・広報担当の配偶者

・13日に発熱。20日に柏崎保健所に相談。
・B医療機関に受診後、医師の判断により接触者相談センターに再相談、
PCR検査につながる。

→体調を崩して8日目に、自ら保健所の相談センターに連絡するもPCR検査に繋がらず。医師の指示からの再相談でPCR検査に。

・4例目の30代男性は、柏崎刈羽原発・広報担当。

・12日に発熱後すぐに解熱、14日に咳あり。
・お連れ合いが13日に発熱、20日にお連れ合いがPCR受検と連絡あり
15時に業務車で帰宅、これが最終出社となる。
・濃厚接触者として23日にPCR受検。

→12日の発熱時に軽症状感染者だった場合、20日まで出社している。
柏崎刈羽原発で、感染拡大はしないだろうか?

・5例目の50代男性は、新潟本部・柏崎事業所勤務。

・11~12日の週末に県外(山梨県)へ帰省。
(東京電力が県外の往来を自粛指示を出すのは17日から)
・14日午前が最終出社、発熱し、午後に帰宅。
・15日に医療機関を受診、発熱が4日続いたら接触者外来に行くよう指示される。
・17日、4日目にいったん解熱するも、発熱は3日続き、咳も続くことから柏崎保健所の接触者相談センターに相談。自宅療養を勧められる。
・19日、37℃を越え咳が続くので接触者相談センターに相談、自宅療養を勧められる。
・21日、同じ事業所の人間がPCR検査を受けたことから(2例目)
自らが濃厚接触者の疑いがあるとして接触者相談センターに相談、
自宅療養を勧められる。
・23日、同事業所の陽性感染者が22日に判明したことから、濃厚接触者として保健所の聞き取り調査を受け、PCR検査を指示され、24日にPCR受検。

→自らが医療機関に1度、柏崎保健所の接触者相談センターに3度相談するも、
時々解熱するため、「37.5℃が4日」のルールに阻まれ、PCR検査につながらない。

 https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/shiseijoho/koho/hodohappyo/3/1/20084.html
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/shiseijoho/koho/hodohappyo/3/1/20084.html

まとめ

 柏崎市の新型コロナ感染者5名中5名が、東京電力関係者というのは驚く。
しかも、同じ集団ではなく、柏崎刈羽原発2名、柏崎事業所2名、家族1名というように、東京電力の中でもわかれているように見える。
(柏崎原発2名と事業所2名の接触は無いという)
柏崎市長が、東電社長に苦言を呈したくなるのもうなずける。

柏崎保健所はPCR検査になかなか結び付かない

 しかしである。
発熱した東電社員が何度も柏崎保健所の接触者相談センターに連絡するも、なかなかPCR検査に結びついていない現状もある。
 5例目の50代男性など、3日発熱し4日目も咳が続くため相談センターに連絡するも、「37.5℃が4日」のルールに阻まれ、 PCRに結びついていない。
 医療機関に1度、保健所の相談センターに3度連絡するも、(うち一度は、同僚にPCR受検者がいると、自ら濃厚接触者の疑いがあると申告するも)PCR検査に結びついていない。
 柏崎市が東電に苦言を呈したくなる気持ちもわかるが、果たして保健所のPCR検査体制に問題はないだろうか?

東京電力は「指定公共機関」としての危機感はあるのか?

 また、東京電力は電力インフラをになう「指定公共機関」として、「新型インフルエンザ等対策業務計画」を事前に策定しており、2月17日から、この計画に基づく「第一対策体制」に入っている。
 しかし、東電が県外の往来を原則禁止にしたのは、全国に緊急事態宣言が出された4月17日からである。指定公共機関として、もっと早く指示するという検討はなかったのだろうか?
(ちなみに、福島第一原発に体温測定のためのサーモグラフィが試験運用が始まったのは3月2日である。福島第一原発と比較して、新潟本部や、筆者が会見で通っていた新橋本店の対応は遅かった。)
 
 また、体調不良になった東電社員が、何度も何度も医療機関を受診したり、保健所の相談センターに連絡しているのも気になる。
 東京電力には産業医が何人もいる。
「指定公共機関」として、体調不良の社員が、迅速にPCR検査を受けられるような医師の取組みなどはないのだろうか?
 少なくとも、陽性者(東電社員)の濃厚接触者(東電社員)が体調不良で、PCR検査を受けたいと保健所に連絡しても、自宅療養を勧められている現状を
電力インフラを担う「指定公共機関」として、産業医とともに打開すべきではないだろうか。

 東電社員が病院や保健所をたらいまわしになっている今、東電の産業医は何をしているのだろうか。

 新型コロナ陽性者の方々の早期回復を願うとともに、東京電力、柏崎保健所の体制が改善されることも要望する。

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