東京電力

3行まとめ

・4号廃棄物処理建屋の漏えい検知器周辺に1m×2m×深さ1cmの水溜りがあった。
・工事用水(淡水)がサイフォン効果で流れ込んだことが原因とみられる。
工事用水(淡水)がフォールアウトの汚染を取り込んだとみられる分析結果が出たとのこと。

 

漏えいした水の詳細


漏えいした水の表面線量

1cm線量当量率(γ線) 0.07mSV/h
70μm線量当量率(β線) 0.01mSV/h

→バックグラウンドの線量と同程度、とのこと。

漏えいした水の分析結果

セシウム134 1,800Bq/L
セシウム137 5,600Bq/L
コバルト60 41Bq/L

今後、床面のふき取り、仮設のホースの片付けなどを行ったあと、一次系ポンプの再起動を行うとのこと。


サイフォン効果



サイフォン効果とは、2つの水槽間を水で満たされた管でつなぐと、2つの水槽の水位が同じになろうとする現象
高い位置の水槽から低い位置の水槽に流れる現象である。

子どもの頃、金魚などを飼う際、お世話になったあれである。

稚拙な略画で申し訳ない。(筆者)

稚拙な略画で申し訳ない。(筆者)


水処理、汚水処理関係では、サイフォン効果を利用したり、またはサイフォン効果によって不慮の事故が発生することに注意している。

このような簡単な原因で、漏えいが発生したことは、原因を究明して再発防止につとめてほしい。

淡水がフォールアウトを取り込んだ分析結果といえど、セシウム137が5,600Bq/L(排水の告示濃度限度は30Bq/Lなので約153倍90Bq/Lなので約62倍(訂正8日)などなど含まれている汚染水を拭き取るということは、作業員の方々に不要な被ばくを強いることになるからである。

 

【東京電力からのご連絡】
福島第一原子力発電所4号機廃棄物処理建屋漏えい検知器動作に伴う使用済燃料プール代替冷却系の自動停止について(続報2)

 

報道関係各位一斉メール

(東京電力からのメール、続報2:3:32、続報:2:51)

────────────────────────────────────
             東京電力からのご連絡
────────────────────────────────────
報道関係各位

○本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
 だいた方にお知らせしています。

○昨日(11月7日)お知らせしております、福島第一原子力発電所4号機廃棄物処
 理建屋漏えい検知器動作に伴う使用済燃料プール代替冷却系の自動停止につい
 ての続報です。

○漏えいした水の表面線量は、1cm線量当量率(γ線)0.07mSv/h、70μm線量当
 量率(β線)0.01mSv/hであり、高線量のβ線は確認されず、バックグラウンド
 と同程度でした。

○また、漏えいした水の分析結果は、以下のとおりです。
 ・セシウム134:1,800Bq/L
 ・セシウム137:5,600Bq/L
 ・コバルト60 :41Bq/L

○分析結果については、工事用水(淡水)がフォールアウトによる床面汚染を取
 り込んだものと判断しました。

○今後、床面の拭き取り、ならびに仮設ホースの片づけを行い、準備ができ次第、
 使用済燃料プール代替冷却系の一次系ポンプの再起動を実施します。

○ 本メールには返信できませんのでご了承ください。

<お知らせ済み>
-----------------------------------------------------------------------

○現場を確認したところ、当該漏えい検知器周辺に約1m×約2m×深さ約1cmの
 水たまりがあり、検知器近傍に敷設されていた仮設ホースから水が流れている
 ことを確認しました。

○このため、周囲を調査したところ、屋外に設置されていた工事用水(淡水)を
 溜める仮設プラスチックタンク内の停止中の水中ポンプから、サイフォン効果
 により、仮設ホースを通じて水が流れ込んでおり、当該ポンプを取り外したこ
 とにより、水の流入は停止しました。
 漏えいした水については、堰内に留まっており建屋外への流出はありません。

○なお、使用済燃料プール代替冷却系の配管に漏えいは確認されませんでした。

○今後、水が流れ込んだ経緯について調査するとともに、漏えいした水の分析を
 行います。

○ 本メールには返信できませんのでご了承ください。


<お知らせ済み>
-----------------------------------------------------------------------

○11月7日午後10時59分頃、福島第一原子力発電所4号機の廃棄物処理建屋にお
いて漏えい検知器が動作し、使用済燃料プール代替冷却系の1次系ポンプが自
動停止いたしました。

○4号機については、11月5日に全ての使用済燃料の移動作業が終了しており、
 現在は新燃料180体のみが保管されていることから、プール水温の上昇はありま
 せん。
 なお、停止時の4号機使用済燃料プール水温度は約16℃です。

○現在、現場状況等の調査を行っております。

○その他のプラントパラメーターの異常、モニタリングポスト指示値の有意な変
 動は確認されていません。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。

                                  以 上