おしどりマコ
通報公表基準の確認について。
福島第一原発敷地内の労働時間内の事故で、翌日以降に怪我が発覚し、入院した場合の通報の公表はどうなっているのでしょうか。
確認しましたが分かりませんでしたので。
東京電力岡村氏
翌日以降にわかった怪我という事ですか?
おしどりマコ
そうです。
翌日以降に救急車で搬送され入院した場合の通報基準です。
東京電力岡村氏
事象が発生して、例えばERの方に連絡があって対応するところが基点になると思いますが、
事象が分かっているにも関わらず、ずっと留置いて翌日に搬出されたというようなケースがどうなるかという事ですか?
おしどりマコ
そうです。
東京電力岡村氏
ちょっとそういうケースは考えにくいなぁと思いますが、まあ当然中で宿泊しているわけではありませんし。
おしどりマコ
はい、意図的に留置いた場合ではなく、翌日以降に怪我が重かった場合が分り、救急車で搬送され入院した場合などの労災事故の通報基準です。
通報公表基準を見直しましたが、敷地内での労働時間内に救急搬送された場合や、その他の通報公表基準のみで。
労災事故が敷地外労働時間外に起こり、後で分かった場合の通報公表基準については記されているいなかったのです。
なので、その場合は今まで、どうされていたのか。
そして、それは何処に当るのかという事です。
これは公表しないという事なのでしょうか。
東京電力岡村氏
ちょっとケースのイメージを思い浮かべてるんですが、、。
おしどりマコ
わかりました。
では具体的に言うと、2014年12月中旬に免震棟の中で足を滑らせ翌日歩けなくなったため、救急車を呼んだところ、大腿骨骨折で磐城共立病院に全治1ヶ月の入院がありました。
労災事故として警察などの、寮や作業員などの調査がありました。
この件について2014年の日報や、1F情報など調べましたが、おそらく記載はありませんでした。
ですので、この労災事故はどの様な、労災通報公表基準に当るのかという質問です。
東京電力岡村氏
非常に特例な状況化とも思いますし、先ずは被災した瞬間の届け出がないという状況下で。
翌日に分かって、現場から救急車で搬送されたのであれば、その瞬間に通報連絡させていただきますが。
そうでもない、、。
おしどりマコ
はい、仰る通り。
なので、しかし、敷地内労働時間内での労災事故との認定は、元請けメーカーでも降りていますので元請けの方でも労災として扱うという事になっています。
その場合の通報公表は、全治1ヶ月。
という診断の場合は、入院であり、復旧災害でもありませんので。
そういう場合の通報公表基準はどうなっているのか、そして過去どれぐらいそういう件数があるのか確認はされているのか?という質問です。
把握はされているのか。
そしてこれは、敷地内労働時間内での入院を伴う事故ですが、公表する基準には当らないのか?という質問です。
東京電力岡村氏
もちろん、出したくない物は出さない。
という姿勢ではありませんので、今のような事例について、我々東京電力が福島第一の免震棟の中の労働メンバーで知り得る状況というのがどの様に発生するかという事で変わると思いますが。
基本的に前広(マエビロ?)に伝えていく姿勢は持っていたいと思っております。
ただ、今のように前の日に起きてその状況が軽傷であった、本人申告もなしと云う所でで翌日に、「実は」ということこになると、救急車を呼ぶ時点で認識することは出来ますが、それが前の段階で派掴みにくいのは事実だと思います。
基準上、ここに書いてありますよ、というのは今明示できませんが。
おしどりマコ
わかりました。
では質問が二つありまして。
この様なケースに関して、通報公表基準では一体どの様になっているのか。
- 通報する、公表するケースに入るのかどうか。
というのが1点、2点目は、
- 定期的に東電御社が労災事故の件数を発表しておられますが、この様なケースはカウントしているのかどうか。
この2点をお調べしてご回答を宜しくお願いします。
東京電力岡村氏
ちょっと調べさせていただきます。
おしどりマコ
別件になりますが。
東電新橋本店の原子力情報コーナーに並んでいる書籍の選定基準は何かあるのでしょうか?
30数冊並んでいるのですが。
東京電力石橋氏
えっと、多分無いと思いますがちょっと確認をいたします。
原子力部門の方で管理をしていますので確認させて下さい。
おしどりマコ
わかりました。
30数冊しか並んでないのですが、かなり安全側の書籍が並んでおり。
そして30数冊のうち、東大の中川恵一先生の本が、3冊その中に含まれていてそのうちの1冊は、去年無料配布をされていました。
ですので、
- どのような選定基準で書籍が並んでいるのか。
- それは東京電力が購入しているのか。
- なぜ、無料配布しているのか。
などについてお答えをお願いします。
東京電力石橋氏
無料配布というのは、コーナーで無料で配布してたんですか?
おしどりマコ
そうです。
東京電力石橋氏
はい、わかりました。
ちょっと確認させて下さい。
おしどりマコ
宜しくお願いします。
その書籍が、原子力事故や放射線に関してかなり安全側の書籍として偏っているという意味で、「メルトダウンが3日後に発生することがわかっていた」という第三者委員会のメンバーについて、東電御社が選定してフェアな人選が出来るのかどうか?という疑問が残るのですが。
これはさんざん、以前、質問してご回答があると思うのですが。
その第三者の選定基準に関して、具体的なご説明がありませんでしたので、改めてお願いします。
東京電力石橋氏
はい。あのー、具体的選定基準と言われるとアレなんですが、基本的に法律の専門家としてのご経験というところで、当社の方からお願いしたという事です。
おしどりマコ
わかりました。
では、前回の3人の第三者委員会のうち、近藤弁護士だけが今回外れたのにはなにか理由あるのでしょうか?
東京電力石橋氏
特にございませんで、私共の方で、法律の専門家として、そのー、これまでの経験とかそういったことを、まあ勘案してお願いをして、えっと、引き受けて頂けた方がこの、お三方であったという事です。
おしどりマコ
これまでのご経験というのは何を、、?
あの、たくさん経験をされている弁護士の方は、数限りなくおられますので。
どのようなご経験というのを主に参考にされたのでしょうか?
東京電力石橋氏
それも、あの「法律の専門家としての、様々なご経験」としか、申し上げ様がないんですけども。
おしどりマコ
はい、それを具体的な選定基準としてご説明いただきたいのですが。
東京電力石橋氏
あの、特に具体的な選定基準といったものがあるわけではございません。
様々なことを勘案してお願いをしてお引き受けいただいた方が、このお三方という事です。
おしどりマコ
選定基準なく、様々な事。
その様々なことを勘案というのが何なのかという、たまたまくじ引きで選ばれたわけではないよね。
東京電力石橋氏
、、、、、。
おしどりマコ
では、なにを?
東京電力石橋氏
あのー、 何度聞かれても そういうお答えしかできないんですが。
ええ、勿論その専門家としての、これまでのご経験を、私共の方で勘案してえ、お願いし、お引き受けいただけた方がこのお三方という事です。
おしどりマコ
わかりました。
では質問を変えますが、テレビ会議動画を見直しますと、3月14日に既に炉心損傷程度を5%を基準とした会話があるのですが。
これは3月14日に既にメルトダウンが5%の基準で判断するかどうか、把握されていたのではないですか?
東京電力石橋氏
東京電力岡村氏
、、、、、、、、、。
おしどりマコ
新橋本店からの炉心損傷程度の報告、というのでCAMSのデータでドライウェルの線量率とγ(ガンマ)線線量率から燃料損傷から5%を超えてるかどうかという事が会話されてるんですが、これは14日に既にメルトダウンの判断基準が5%かどうか、という事で議論されていたのではないですか?
それを「把握されてなかった」と仰いますか?
東京電力岡村氏
そのご質問に関してのお答えにつきましては、申し訳ありませんが第三者委員会の中で、あのーー弁護士の皆さんとですね纏めて頂く中での評価結果という所で回答させて頂ければと思います。
いい今、ここで予断を持って何かYes/Noと云う形ではお答えしにくい状況であります。
おしどりマコ
はい。
では、私2011年の記者会見の書き起こし、統合化意見などを全てチェックしましたが。
3月11日に現地の検査官事務所で、午後10時22分以降、メルトダウンというメモがあったという質問に関して。
「保安院(原子力安全保安委員)は、12日は炉心損傷の可能性を言及した」という質疑もありました。
これは3月11日の22時22分に、検査官事務所にメルトダウンというメモがあったことに関しては、現在東京電力ではどう評価されていますか?
東京電力岡村氏
あの、、。
東京電力石橋氏
おしどりさん、すいません。
そういった、今仰ったことも含めて第三者委員会で調査されることかと思いますので、今ここでそういった個別の事をお聞きいただいてもお答えする事はできませんので。
おしどりマコ
あの、2011年から取材をしておりまして、
度々質問して回答が出てこなかったり、何年後かに、実は間違ってました。
実は測定値を持っていました。
持っていないと言ったけれど実は測っておりました。
という事が度々出て来るのですが。
そのたびに東京電力御社は常に虚偽の回答をされていたという事であって。
それを「第三者委員会に任せる」といっても、それも全部東京電力が選定するということで、これを「信頼しろ」と言ってもなかなか難しい問題なんですが。
おしどりマコ
で、少なくとも、少なくとも、テレビ会議動画や、2011年にどのようなやり取りをしていたか。
どのように東京電力御社が説明してきたかだけでも。
既に公表資料としてありますので、それだけでも経緯をまとめて、どのような発言を、説明をして来られたかだけでも、今すぐに出して頂けませんか?
東京電力岡村氏
あの、、、。
おしどりマコ
まあ出さなければ私がやりますが。
東京電力岡村氏
今のご質問といいますか、ご意見、ご要望に関しましては、あのー、第三者委員会の結論をお待ちいただきたいという事もございますけれども。
過去、どのような経緯があったかにつきましては、個別にお出している所もありますので、あえてここで総括する必要はないのかなと考えています。
おしどりマコ
いや、はい。
総括してまとめて欲しいという事を質問しているのではなく「過去出しておられたことから、現在としての評価はどうか?」という質問です。
それにも答えられない。
別に裁判でもなんでもないですので、それにも「答えられない」ということなんですね。
そして第三者委員会の選定基準は特にはない、説明はできないという事ですか?
そして、その「説明できない基準で選んだ弁護士の第三者委員会の説明を待て」ということなのでしょうか?
東京電力岡村氏
繰り返しになりますけれども、我々としてもしっかりとですね、あのー、透明性を確保したうえで、恣意的な何か外乱が入らない形。
それで、この件をちゃんと究明したいと考えています。
その形が第三者委員会でございまして、お三方の先生はまあ、もちろん専門の知識、それから、口はぼったいですが、当社とは直接利害関係のない立場、あのー、示されている方、をお願いしておりまして、お引き受けいただいた、ということになります。
おしどりマコ
あの、利害関係がなければ少なくとも前回と違う弁護士の先生でもよかった訳ですよね。
東京電力岡村氏
ま、あの いろんなご専門の先生いらっしゃいますけども、こういったみなさんにお願いをして、えーお引き受け頂いたということですので。
ま、あのー公平且つ、 我々と直接、やり取りがない中で、しっかりと委員会を運営されて纏めていただけると我々としては信じております。
おしどりマコ
第三者委員会に関してですが。
東京電力御社が選定する限り、確実に第三者ではないわけで、知っている方を選んでしまうわけで。
信頼性を回復するには、例えば公募をしてその中から選定するとか。
そういう本当に全く縁もゆかりもない方を選ぶと云うアイデアはなかったのでしょうか?
東京電力石橋氏
あのー。
当社が委員の先生を選んでいる以上。
そもそも信頼できないという、、。
おしどりマコ
そうですね。
東京電力石橋氏
、、ご意見も、仰ってることはよく分かります。
ただ、我々としては今そういった第三者委員会という形で調査をしていただくのが最も良い方法であると考えて。
我々が自分達で調査するのではなく「第三者委員会にお願いするのがいい」という事、まあそういう判断で、お願いした訳わけで。
まっ、おっしゃってることはよく分るんですけども、我々がお願いして引き受けていただいた先生方であるという事で。
これはもう私共としては現時点では、この委員会、もう発足してますので、この結論をまって、対応したいと思っております。
おしどりマコ
自分達で調査するのではなく、自分達で選んだ弁護士の先生、そしてその選んだ選考基準は説明出来ないというのは、全く理解は出来ません。
あの、質問の趣旨は、公募するなどのアイデアはなかったのか?という本当に全く縁もゆかりもない方を選ぶと云う事は思いも付かなかったのか?という事です。
自分達以外で選ぶ選択肢は存在しなかったのか?という質問です。
東京電力岡村氏
あの色んな観点からですね、第三社性を検討してまあ、今回はこういう形でお願いするということになりました。繰り返しになりますが。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。