19日未明から朝5時

19日未明、安保関連法案が参議院本会議で可決され、成立されたあとも、朝5時までコールとスピーチが続いた。

15日の中央公聴会に公述人として出席したSEALDsの奥田愛基くんは、こう話していた。

「僕の公聴会でのスピーチがよく取り上げられるけど、それは僕1人の考えではなくて、

周りのたくさんの友人が、何度もいろいろなスピーチをしていて、とっくにみんなが言っていることなんです」

奥田アキくん。(撮影:おしどりマコ)

奥田アキくん。を見守る本間くんとUCDくん。(撮影:おしどりマコ)

 

19日夜は、SEALDs KANSAIが街宣を終えて最終の新幹線で(自由席で座れず立ちっぱなしで!)駆けつけ、

SEALDs TOHOKUも、SEALDs TOKAIも駆けつけていた。

SEALDsとは関係なく、初めて参加した学生、若者もいた。

 

彼らが、そして私も(ケンパルも!)思わず涙が出た、SEALDs KANSAIの大澤茉実ちゃん(立命館大学2年)のスピーチを書き起こします。

 

大澤茉実さんのスピーチ

大澤茉実ちゃん

大澤茉実ちゃん(撮影:おしどりマコ)

おはようございます。

SEALDs KANSAIの大澤茉実と申します。

今、アキくんが紹介してくれたんですが、そんなに私は2年前くらいに、半年もうちょっと、

ずっとずっと家の中にいて、こんな社会で、とか思って、ずっとアニメとアイドルばっかり見て、人と話したくなくって。

でも、今、ここにいて、自分がここでこうやって喋って、なんかアキくん、さっきあんときの自分が今の俺みたらどう思うんやろうみたいなこと言ってたんですけど

(アキくんは、その前に、自分の中学のときの話をしました。ひきこもっていて、世の中の全てに毒づいていたときの話です。)

でも私、たぶん、あんときの自分が今の私見たら、良かったねって言うと思います。

この社会に希望が持てるようになって良かったねって、多分言うと思います。

 

だって、ここにいる人たちを見て、関西で一緒にたくさんの人と

最初の抗議30人やったんですけど、今日の抗議6000人集まって、そういう景色見てる中で

安倍首相には、この社会のいっぱいえらそばってる人には、

私たちの民主主義も、平和も、立憲主義も、奪うことはできないって分かりました。

 

私、引きこもってて、でも、今は、私を支えてくれる女の子たちがいて、

でも、彼女たちは、彼女たちの1人は、たとえば、家に帰ってもゴハンが出ないんです。

それは、お母さんがどこかに行ってしまって、お父さんも仕事に夢中で、

冷蔵庫になんもなくって、調理器具もなくって、その子も料理の作り方知らんくって、

いつもお菓子ばっかり食べてて、コンビニで売ってる最新のお菓子とかいつも教えてくれて

その子にこないだ、首相の名前聞いたら、「あべのたかし」って言われました。

 

これ、めっちゃ面白いけど、私、全然笑えなくってそんとき、

だって首相の名前も知らなくって、安保法案のあの字も知らんくって

国会で今どんだけヤバイ会議がされてるかってことも知らんくって、

その子が、ただ明日何食べていくか、とか、ただ親に愛されたいとか、

そんなことを思ってる間に、その子に一番関係する法案が、こんなめちゃくちゃな形で通ってて

私はそれ聞いて笑えなくって、涙がとまらなくって。

 

その子は、ここに来ることができません。

だから、代わりじゃないけど、私は今日その子のぶんも声をあげたいです。

涙ぐむ女の子たち。(撮影:おしどりマコ)

涙ぐむ女の子たち。(撮影:おしどりマコ)

安倍首相は、数の力で憲法違反のことを押し進めることはできますが

ここに集まっている、声を消すことはできません。

国民の多くが気付き始めた政権の危うさに対する疑念を拭い去ることはできません。

私たちが闘わねばならない相手は海の外には1人もいないんです。

私たちが闘うべき相手は、立憲主義を無視し、議論にならない答弁を繰り返し、

民衆の声に耳を傾けず、平和より戦争を好むこの国の首相です。

 

SEALDsの活動をしていると、よく将来の夢を聞かれるし、政治家にならないんですか、とか政党作らないんですかとか言われるんですが

私個人としてはそれを否定します。

私にはぼんやりとやけど、昔からしたら考えられへんけど30年後くらいにかなえたい夢があるんです。

夢ができました。

 

それは、ちっちゃな喫茶店をすることです。

どこかの下町で狭いお店がいいんです。

近所の小学生が力作の絵を持ってきたら、ジュース無料であげちゃうようなお店です。

時間、勉強や読書をしても居心地が悪くならないお店です。

明日、どうやって生きていったらわからんくなった人が、なんとなく立ち寄るようなお店です。

今日は、ちょっとおうちに帰りたくないなって思ってる女の子が、コーヒー一杯でねばれるお店です。

自分はどこにも帰る場所が無いって思ったときに、ふと思い出すようなお店です。

親子丼とコーヒーの美味しいお店です。

 

私は政治家になんかなりたくない。

でも国会で寝ている議員よりも、ずっと真剣に政治のことを考えている自信があります。

それは、かなえたい夢と、生きていきたい未来があるからです。

毎日、命を懸命に生きているからです。

そして、そのささやかな夢や、生活や命を守るのも、殺すのも、まぎれもなく政治だからです。

だから、この国の政治家のトップに、国民の理解は関係ないとか言われたら困るんです。

だから、立憲主義って何ですかとか、国会議員が言いだしたら困るんです。

私はけして、それを政治家としてここで主張したいんじゃない。

その政治の主語の方々の、あまりにも軽々しい言葉が、一番影響を及ぼす、一番立場の弱い者として、

命を馬鹿にした勉強不足の政治家には辞めて頂きたいと言いたいんです。

まみちゃんと、聞き入るみんな。(撮影:おしどりマコ)

まみちゃんと、聞き入るみんな。(撮影:おしどりマコ)

核武装の戦争に首を突っ込んで、人を殺す手伝いをして、

国民が納得しなければ、憲法を無視してでも法案を通してしまうような国の、

どこが美しいんでしょうか。

普通の国じゃないと言われても、自分たちの信じる平和の作り方をつらぬき、

世界で一番、新しい普通の国になろうとするほうが、よっぽど美しい。

それは、時に非難されるかもしれませんが、何千人を殺して、普通の仲間入りをするよりも、

1人を救うために奔走して、バカにされるほうがずっといい。

武装する威圧感よりも、少しずつ作り上げた信頼で自分の身を守りたい。

 

全国で怒りの声をあげる全ての人が、ここにいる私たちが

国民の理解は関係ないと言い放った独裁者を絶対に忘れません。

憲法学者は関係ない、法的安定性は関係ないと、平気な顔で言う委員の1人1人を忘れません。

立憲主義をこ○○てない議員も、それを無視する政党もこの怒りと一緒に絶対に忘れません。

この法案が通って死ぬのは民主主義ではなく、現政権とその独裁政治です。

 

民主主義は止まらないんです。

次の選挙で彼らを必ず引きずりおろしましょう。

それができるのが、できるのもしなきゃいけないのも、政治家ではない私たちです。

私は絶対にあきらめません。

 

2015年9月19日 大澤茉実

私は強行採決に反対し、安倍政権の退陣を求めます。

 

「やべ~勢いですげー盛り上がる!」

昨年末、特定秘密保護法が施行されたときのSASPLのラストスピーチはこれ。

そして日常の中で声を上げ続ける~Don’t give up fight! ~SASPL!!!FINAL!!!~3

ちょっと読み返してみた。ナツい!

このときに関西から参加してた大学生が、SEALDs KANSAIを立ち上げたんだよ?

民主主義とは1人1人が立ち上がること~Tell me what democracy looks like!~SASPL!FINAL!~1

10日関西勢01

2014年12月10日(撮影:おしどりケン)

2014年12月「SASPLが撒いてくれた民主主義の種を、関西でも育てる」と言っていた彼は、

2015年9月「最初の抗議は30人だったけど、今日の緊急街宣は6000人! 種はすくすくと育っています!」

2015年9月19日(撮影:おしどりマコ)

2015年9月19日(撮影:おしどりマコ)

 

7月のSEALDsアクションに参加した宮城の女の子たちが

「今日、初めて東京のアクションに友達がついてきてくれた。自分の身の周りなら変えられる。

東北でも、同じようなアクションを立ち上げる。」と8月にできたのがSEALDs TOHOKU。

 

北海道の震えるデモのまおちゃんは、SEALDs KANSAIの円山公園でのデモの情報を見て、

札幌の円山公園と勘違いして、「やったー円山公園なら参加できるー」と思ったけど

「あ、京都の円山公園かー」と気付いてガッカリ。

「じゃ、まおがデモ主催すれば?」と言われ、ムリムリムリ! と思ったあと、

頼りにしてる友達のシモゴーに電話して「札幌でデモやろうと思うけど、どう思う?」と聞いたら

シモゴーの返事「やったー」

 

各地で、大学生が、高校生が、若者が、いろんなアクションを立ち上げていって、

正直言って、特定秘密保護法が強行採決されて施行されたときと比べ、希望しか感じません。

各地であちこちでインタビューしたけど、きっかけはほとんど東日本大震災なんだ。原発事故なんだ。

それで、価値観が変わった方々がとても多い。

黙ってても、誰かが面倒みてくれるわけでも幸せにしてくれるわけでもないし、

政治家さんがたや学者さんがた、報道のニュースは、間違うこともある! (そして訂正しない!!)

 

自分で調べて考えて動くこと。

団体に属さず、個々で考え判断すること。

誰かのせいにせず、自分がまずやること。

理不尽なことも多いけど、批判する前に、結果を見据え、大きく動くこと。

それぞれの生活の中で。

 

原発事故のあと、いろんなことにガッカリし続けで、いつか動けなくなるのかしら?? と思っていたけど

全然そんなことありませんでした。

あー、また、そうくるのね、いいよいいよ、より私たち、強く大きくなるから! みたいな。

新たな燃料投下で、怒りが頂点にくるたびに、「今に見とけよ!」しか出てこないんですよね。

という気持ちを代弁してくれた、朝5時前のコールを送ります。

「やべ~勢いですげー盛り上がる!!」

やべー勢いですげー盛り上がる!(撮影:おしどりマコ)

やべ~勢いですげー盛り上がる!コールのとき。(撮影:おしどりマコ)

何が、やべ~勢いですげー盛り上がるんでしょうね、学生ちゃんたちと「憲法」という字が並んでいますね!!

おまえ待ってたんだろオレが言い出すのを おっぱじまってる今すぐ集合! というわけで。

 

19日、朝5時、最後のラストコールは、まるで一本締めのような、一回コールでした。

アキくん「民主主義って何だ!」

みんな「これだ!」

民主主義の体現とは、それぞれで個々で考え、個々で動いて、外に出て路上で発言すること。

 

ちなみに、朝方帰るときに、本間くんや男の子たちに「おつかれさま!!!」と声をかけると

「マコさん、またね!」と口々に。

また、と来たか…と思いつつ「おぅ、またね!!」と返し

「また、近いうちに!」「また!」「またすぐ!!」と言い合って別れました。

ほらね? また燃料投下で、ますます止まらないだけなんです☆

 

新潟弁護士会会長の19日の会長コメントも二度見したので貼っておきます。

コラかと思いましたが、ガチでした。会長、やるなぁ!!!!